短いお話とかを書きます

beautiful mind

久しぶりに映画を見たのでメモ代わりにこれを書こう

 主人公は言わずと知れた天才数学者ジョン・ナッシュ

数学方面での活躍はもちろんだが私にとっては専攻であるミクロ経済学、特に非協力ゲーム理論の均衡概念を見出した学者として馴染みがある。22歳にして非協力ゲームについての論文を書いているというから驚きだ…

 

 

ビューティフル・マインドの作中では数学とか経済の話はそれほど出てこない。メインテーマとなるのはナッシュの闘病生活だ。

 

彼は今でいうところの統合失調症に侵されていたそうだ。私は統合失調症について何も知らないが、作中では幻覚が顕著な症状として扱われていた。

 

 

以下ネタバレを含む

 

 

学生時代、寮のルームメイトでもあり親友からの支えもあり画期的な理論を確立する。ポストも確立できたうえ、交際相手とも順調に行きはじめすべては順風満帆に思えた。

 

 

 

しかし、ナッシュは極秘裏に暗号解読の仕事を任されていた。身体にはチップが埋め込まれ、情報漏洩は絶対にしてはならない。特定の雑誌を読んでそこから暗号を解読する。それを依頼主である機関のポストに入れに行く。それが仕事だ。

 

交際相手とは結婚するに至った。極秘の仕事を除けばすべては平和だったはず。

 

 

 

ある日、他大学での講演に招かれた。問題なく講演を進めていたナッシュだったが、教室の中に怪しい男が入ってきたのをきっかけにおかしな行動を取り始めてしまう。なんとか講演を続けようとしたものの、ついに教室から逃げ出してしまう。

 

 

 

 

さて、ここまで話したがここまでの範囲に幻覚によるものがある

 

まずわかりやすいのが極秘裏の任務。そしてもう一つが親友の存在。後者はかなり驚いた。映画だということもあるのだろうがあまりにもリアルだ。現実としてそこに居たようにしか思えないほどに。

 

 

講演会に入ってきたのは精神病棟の医師たちであった。ナッシュはそれをロシア側の人間だと思ったようだ。

 

ナッシュは入院。妻にも統合失調症だということが告げられた。

 

 

そこから始まるのは闘病生活。ショック療法、投薬などいろいろな処置が取られていた。ショック療法が本当に作中のような形で行われるのかは知らないが、もしあのような形で行われているとしたら自分は怖くて仕方ない。さながら人体実験のような雰囲気であった。幻覚が薄れると自分に埋め込まれているはずであるチップが見えなくなり不安になる。そして腕の該当箇所を掻き毟って出血する。そういう症状まで描かれていた。

 

 

時間が経ちある程度回復し、自宅に戻ったナッシュ。相変わらず数学をやろうとするものの薬の副作用もあって思ったように頭が働かない。幼い子供を風呂に入れようとしたのにぼーっとして危うく溺死させかけてしまうことも。そういうこともありひそかに薬を飲むのをやめてしまう。

 

 

するとまた幻覚の症状は戻ってきた。

 

 

家の裏の小屋でまた暗号解読をこっそり始めることに。

 

 

しかしそれもある日奥さんにバレてしまう。彼女は医師に連絡を取ろうとするが、ナッシュはついに妻にまで手を上げてしまいそうになる。

 

 

 

そんなことがあっても奥さんは彼を見捨てなかった。

 

「私に危害を加える?」と聞かれた時に「わからない」そう答えたシーンが何とも辛い。

 

再度の入院の後、彼は大学に戻る。

幻覚はいまだに完全には消えない。

 

図書館で数学をやっているのを学生に見られ、そこからまた人に数学を教えることを始めた。徐々に教える相手の人数も増え、ついには正式に教授として授業を持つまでになった。そんなある日、ノーベル賞受賞の話が舞い込んでくるのであった。

 

大学のカフェテリアでその場にいた人々が敬意の現れとして机に万年筆をおいていくシーン、そして最後のノーベル賞授賞式のシーンは忘れられないのではないだろうか。

 

 

ナッシュ自身の闘病生活、そしてそれを支え続けた奥さんの強さに胸を打たれた。

そして精神病についての考え方も少し改められたように思う。

 

 

酷い文章になったが記憶が確かなうちに残そうとしたらこのような形になってしまったのを許していただきたい